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「Ar陶ニュース」50号記念特集
「陶房 九炉土」
30years Memorial Album
*氏名のあとの( )内数字は、作陶キャリアです。


〈Part1・・・A〉

        
それなりの形、
それなりに使える楽しさ

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中野敏子さん (18年)
  

ずいぶん前に作った蓋ものの小さな器を、今も梅干し入れに使っているそうです。決して上手な出来でなく、でもなにか愛おしさのようなものを感じるから。「そんなふうに、単純に割り切れない不思議な感覚が、陶芸の奥深い魅力では」と、中野さんはいいます。

朝取りしたゼラニウムの葉と、蚊帳の目を組み皿に押しつけて写し取ります。




九炉土は私にとっての癒しの空間

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柳川桃登子さん (10年以上)
        



  

人は土から生まれ、土に還る……。「土いじりは、人間にとって本源的なことで、だから陶芸に魅力があって、癒しになり、ストレス解消にもなるのでは。それに私の性(しょう)に合っている」。健康に気を付け、少しでも長く続けたいと柳川さんは思っています。

手許から筆先へと、ピーンと神経を集中させながら、繊細に、テンポよく筆を運んでいきます。



私にとっての陶芸は大きな安らぎ

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山本玲子さん (13年)
        

  
大家族の中で暮らし、家事に追われて忙しく働いてきた山本さん。「でも、ここに来ればとにかく陶芸に没頭できました。まさにここには、自分だけの時間がありましたね」。最近ではご主人から、お祝いの品を焼いてほしいというリクエストが寄せられるほどです。
制作中の見事な板皿は、お正月のために準備しています。刺身を盛って使う予定だとか。




繊細な作業が生む心地よい緊張

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深澤暁美さん (13年)
        
 

 
陶板に藤の花の絵を彫って、筆で釉象嵌を施していきます。
完成した片栗の花の陶板。
  
もともと細かなことをするのが好きだった深澤さん。陶芸に特有の、根気のいる繊細な作業も苦にならず、「むしろ私の場合、それが心地よい緊張感を生んでいるのかも知れませんね」。もちろん使う楽しみもあって、食器棚の大半は自作の器が占めているそうです。




土の持つ自由さへの憧憬

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笠原くにさん (約20年)
        

   

笠原さんは扁壺が好きでよく作っています。「うまくまとまらず四苦八苦することがあっても、遊びに徹すればいいと思って、そういう苦労も楽しみと受け取ってます(笑)。でもそんな時でも、作っている最中はとても気分がリラックスしているんですよ」
  
成形しながら別の形を思いつくことも。左上ルリ釉が印象的な皿が焼き上がりました。




自己の世界の発露を求めて……

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大木茂子さん (18年)
        
 
プレゼントするための作品を制作中。
とはいっても決して気を抜かず、熱が入ります。
 土という素材に惹かれているという大木さん。「自己表現として、自分の世界の発露を陶芸に求めて、こうして作り続けているような気がします。とにかく陶芸は、自分に合っていると思うんですね」。陶芸と自己との充実した関係性が、はっきりと伝わってきます。  


        
ここでは友人ができ、
刺激も受けています

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大澤繁子さん (約20年)

大澤さんは、中米のドミニカに滞在中に陶芸と出会い、帰国後、九炉土で基礎からはじめました。「陶芸は奥が深くても、作っている時には無心になれて、土をいじっていると疲れが取れるように感じてリフレッシュされていくような気がしています」
大澤さんのお得意は花入と茶碗。今日は、筒型花入への呉須による絵付です。




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