インターネット版 No.59 全3ページ 1 | 2| 3

1・<特集>陶芸ブティック ・・・ インストラクターも夢じゃない!高品質な磁器の肌合いに驚き!!
2・茶とやきもの43 ・・・ 道具の内にひそむ時代性
3・使ってみたい!!釉薬46 ・・・ チタンマット釉+黄伊羅保釉
・目にも旨い!男の簡単Cooking39 ・・・ 揚げ出し豆腐そぼろあん


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 特集

 インストラクターも夢じゃない!
高品質
な
磁器
の
肌合い
に
驚
き
!!



               
手作りとは趣向の異なる新しい陶芸アートが、「陶芸ブティック」です。

創造の新境地を開くために、また新たな発見を求め、あなたも挑戦してみませんか?


一日体験教室レポート
 
ラベンダーのドレスペーパーが大人気!
 その日の教室は、楽しさと緊張が程良く混じり合った雰囲気は同じでも、いつもとはなにかが違っていました……。

 作業台の上には、ハサミやカッティングマット、スポンジ、それに様々な模様が美しく印刷された和紙があるだけで、土が見あたりません。それもそのはず、ここでは「陶芸ブティック」の体験教室が開かれているのです。

いつもと違う作陶風景
 さて、「陶芸ブティック」とは、一体どんなアートなのでしょう。そこでしばらく、体験教室での授業の様子を眺めてみることにしました。

 ……すると、すぐに気づくことがあります。いわゆる手作り陶芸でお馴染みの、ロクロや紐作りなどの風景、それになんといっても生の土が、教室内に見あたらないということです。生徒の皆さんの手許には、ベースと呼ばれる素焼、それにドレスペーパー(模様の印刷された和紙)と、わずかな道具類があるだけです。つまり、素焼の器などに、ドレスペーパーを使って好みの絵や模様を配置して写し取り、オリジナル作品として完成させるのが、これまでになかったまったく新しいシステムによる陶芸アート=「陶芸ブティック」です。

 教室内では、使いたい模様の部分を切り取ったドレスペーパーをマグカップなどのベースに当てて、矯めつ眇めつ夢中で制作している様子が見受けられます。その日の心地よい季節の風に誘われたのでしょうか、ラベンダーの絵のドレスペーパーに人気が集中していました。


手作りとブティックの両方を楽しむ
 伝統的な模様から写実的な草花、あるいは幾何学的なパターンまで揃うドレスペーパーは、実に様々な種類が用意されていて迷うほどです。ただ眺めているだけでも、決して飽きない面白さがあります。これらを縦横に用いて作者のデザイン感覚によって、ベースにいかに配置していくかという過程が、「陶芸ブティック」ならではの最高の妙味といえるでしょう。

 ドレスペーパーは紙(特殊和紙)にオリジナル模様を精密に印刷したもので、ハサミやカッターで簡単に切ることもでき、ベースのどこに、どのようにレイアウトするのかも、もちろん作者の工夫次第で自由自在です。

 体験教室で熱心に制作している皆さんを見ていると、ペーパーを何度もベースに置いては感じを確かめ、納得するまでレイアウトの可能性を追求しているようでした。まさにこうした感覚的な試行錯誤があるからこそ、作者それぞれの個性が浮き彫りになるのだと思いました。絵の意外な一部分を、独特な余白の取り方で配置している作品があるかと思えば、ちょっと真似の出来ないような逆転の発想による模様使いをしているケースなどもあって感心します。

 そうして絵や模様の位置が決まれば、次は水分を含ませたスポンジを、ポンポンと軽く押し当てて、ベースにペーパーの模様を写し取ればOKです。後は施釉の作業を残すだけです。

 今回の体験教室では、「ベーシックホワイト」という最高品質の磁器ベースを用い、そこにベーシック・クリヤー釉を掛けて焼成します。

 このベーシックホワイトには独自の優雅な品格があって、手作り陶芸とは異なる、磁器に固有の明るさや清潔感が堪能できます。それにドレスペーパーの発色もよく、初心者の作品でありながら、完成作はまるで器専門店で販売されている商品と見紛うばかりです。ほどなくしてから焼き上がってきた「陶芸ブティック」体験教室の完成作品を見ていて、そう思いました。

 そよそよと風に揺れるラベンダーの花や、ひっそりと咲く紫陽花、石榴の花も意匠としてとても印象強く見られます。作者それぞれの模様が、マグカップや皿、湯呑みなどに色鮮やかに咲いています。

 そんなことを思いながら作品を眺めていたら、手作り陶芸にはその良さがあり、「陶芸ブティック」にはまた、手作りにはない特徴や魅力のあることが分かりました。なにを求めるかによって、手作り陶芸と「陶芸ブティック」の両方を楽しむことができると思いました。


左●田中佐代子さん、中●竹中美利さん、右●清水敬子さん



左より●坂本恵美子さん、鈴木登子さん、
小泉由利子さん、野口輝美さん



前左●牛込美代子さん、前右●豊田貴志子さん、
後左●日比野喜代子さん、後中●三箇文子さん、
後右●塩谷康子さん


            
   左●木村教子さん、中●向井圭子さん、右●武藤睦子さん         左より●原恵美子さん、松本好子さん、
                                                              岡田てい子さん、三浦理恵子さん


                   
   左●藤井節さん、中●望月千津子さん、右●原田裕子さん               左●鈴木多美子さん、右●林美津枝さん


            
   左●當間さだ子さん、中●野澤憲一さん、右●増井和美さん      左●徳増理子さん、中●浅野目容子さん、右●安間千代子さん


 


 

 プレゼントに
どうぞ

 

「陶芸ブティック」ならセットものを作るのは容易で、
欧文のネーム入れも作者自身でできます。まるで
注文品のような出来映えになり、贈り物にも最適!

                                                   

                                                  


陶芸
ブティック・
シリーズ


ベーシックホワイト

 Basic White
エンボス

  Emboss
欧州調の味わいがある最高品質の磁器のベースです。ドレスペーパーの発色もよく、焼き上がりは美しく、品格すら漂うほど。プレゼントにしても喜ばれ、最適です。 釉薬の表面に現れる模様と、釉と融合した雅味あふれる模様とが渾然となり、絶妙なハーモニーを奏でて魅力的です。カラー粘土ベースを用いると、一層効果的。


彩華

  Saika  
エレガンスブラック

  Elegance Black
釉薬の中に、華麗な紋様が浮き出ています。ドレスペーパーに撥水効果を持たせ、手描きでは不可能な繊細な模様が描けます。他の専用の釉薬も豊富に準備されています。 黒褐色釉の表面に、マット金の華麗な模様が見事に現れます。木の葉天目を彷彿とさせる典雅さがあり、陶芸の極みともいえるほどです。


ブラックラメ

 Black Lame
特殊加工されたドレスペーパーと、専用のラメ黒釉の組み合わせによる黒と銀彩。磁器ベースを用いるとなお一層効果的で、怜悧に光り輝く銀には妖しささえ感じられます。
   

 
 

陶芸体験のバージョンアップ
 こうして「陶芸ブティック」と、これまでの手作り陶芸との関係を改めて考えてみると、このふたつの間には、相互に補完しあう新たな関係が成立するのではないかと感じました。「陶芸ブティック」の特徴を見ていくことで、そのことがよく分かるような気がします。

 まず「陶芸ブティック」は、体験教室に参加した皆さんの作品を見ても明かなように、陶芸の初心者でもベテランでも、かなり完成度の高い作品を作ることができます。これはひとえに、「陶芸ブティック」というシステム全体が、地域や年齢、男女の別なく誰にでも取り組めるように、深く配慮されて考えられていることに起因しています。

 様々なベースを使うために、素地作りの失敗がまったくなく、大きさや形を簡単に統一できるのは、かなりの魅力だといえます。セットものや組ものを美しく作るのは、多くの作陶家の憧れだからです。

 また「陶芸ブティック」には、和洋取り混ぜた幾つものシリーズが用意されています。たとえば、前ページで作品紹介した「ベーシックホワイト」では、優美華麗な磁器の器を作ることができます。つまり、磁器の器のセットものなども、比較的容易に作ることができます。もし手作り陶芸で同様な磁器作品を作ろうとすれば、プロの職人級のスキルが求められるでしょう。

 それから「ブティック」では、とくに絵心などは必要ありません。絵を描くのにコンプレックスがあり、陶芸に興味はあるもののつい二の足を踏むという人も、割と多いといわれています。

 確かに陶画の面白みや楽しみは、手作り陶芸でしか味わえない魅力ですが、「陶芸ブティック」では、デザイン性を深く追求することが可能です。どのドレスペーパーを、どこにレイアウトするかなど、とても創造的で刺激的な面白みがあり、切りがありません。もちろん絵ばかりでなく、幾何学的なパターン模様を選べば、知的で現代的な作品に仕上がります。

   

   「どこに模様を置こうかしら……」。真剣さの中
   にも笑顔がたえず、楽し気に制作する皆さん。


      

      好みに合わせて切ったドレスペーパーを、
      ベースに何度でも置いて確かめます。「こ
      んな感じかなぁ」

 このように、デザインを中心に置いた陶器作りにチャレンジすれば、これまでにない新たな発見がかならずあり、作者自身をリフレッシュするきっかけにもなるような気がします。

 そして手作り陶芸と「陶芸ブティック」の間を自在に行き来することで、これまでの陶芸体験をバージョンアップすることにもなるはずです。

      

      ベーシックホワイトのベースには、
      ベーシック・クリヤー釉を浸し掛けします。
                      全体に釉が掛かるように、ゆっくりと浸し、引き上げたらこんなふうにして釉を切ります。うまくいったかな?              
                                        


インストラクターを目指す
 「陶芸ブティック」のシステムを利用すれば、完成度が高く、しかも美しく華麗な器が、初心者にも比較的容易に作れることもあって、とくに多くの女性が関心を示しています。それにデザインセンスが刺激されることも、人気を支えるひとつの要因となっているかも知れません。しかも、ベースを使っての作陶のため、汚れることもほとんどなく、都市のマンションの一室でも楽しめるとあって、今後、「陶芸ブティック」への関心はますます高まりそうです。

 そういった時代のニーズに対応して、自身でも楽しみがてらに専門知識を身につけ、近い将来はインストラクターを目指し、地域やグループなどの指導者になるのもいいでしょう。

 オリジナル・デザインの、高品質な磁器が作れてしまうこの感動を、指導者になって多くの人に伝え、広めましょう!


●指導者になるための資格取得には、一定の講習、または「陶芸ブティック」千駄ヶ谷校にて初級〜上級の全過程と、焼成講習を修了しなければなりません。
●問い合わせ=陶芸ブティック・本部 電話 03−3353−9175
   
 


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