陶芸用語 索引−「ね,ネ」

寝かし
ネカシ
成形前に素地練土を湿気のある場所に貯蔵すること。目的は(1)水分の均等化(2)土中の有機物を発酵させてバクテリアを繁殖させ素地を弱酸性にして成形しやすくする(3)発酵により生ずる遊離酸によって土中含有のコロイド物質が凝固し、素地練土の可塑性が増し、成形作業が容易になる。
猫掻き
ネコガキ
猫が爪でひっかいたように、櫛目の粗い刻線をいう。珠光青磁や朝鮮の金海茶碗に見られる。
根匣鉢
ネザヤ
窯詰の匣鉢積みの際、一番下部に置かれる匣鉢で、上部からの重量と重圧に耐えられるように分厚く作られるとともに、火の廻りがよくなるように細工されたもの。
捻上
ネジアゲ
大形の甕や壷を紐造りで成形する積み上げ技術。粘土の紐を指の腹で捻るようにして、つなぎ積み上げていく。
鼠志野
ネズミシノ
志野焼の一種。鉄分の多い鬼板、自然の酸化鉄を溶かした泥で白素地全体をすっぽり塗り潰した後、文様を掻き落としてその上に厚い白釉を施したもの。
根抜
ネヌケ
(1)唐津焼、特に古唐津のひとつ。素地は白土または赤土で、鉛色の釉が掛かり高台内はちりめん皺のような絞り状の土が現れている。(2)瀬戸の陶祖・加藤四郎左衛門の茶入。(3)陶磁器で、同系統の窯中最古の製品という普通名詞にも使われる。
練上手
ネリアゲデ
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複数の異なった土を重ねたり練り込んだりして、さまざまな文様を表す成形技法。
練上手志野
ネリアゲデシノ
鉄分の少ない白土と多い赤土を混合して作ったもの。
寝轆轤
ネロクロ
蹴轆轤の一種。二人一組になり、動力係の一人は横に寝て、脚力で轆轤の下の円盤を蹴り回転させ、もう一方の陶工が成形作業を行う。
粘紙写
ネンシウツシ
粘墨を用いて描いた和紙を用い、多くの器物に図案を写すこと。
燃焼室
ネンショウシツ
器物を詰めて焼き上げる焼成室の手前にあり、燃料を焚く室。
粘墨
ネンズミ
転写用墨のこと。同じ図案を写す時に、図案の当りを取るため用いるもので、瓢箪の墨などが使用される、これは焼くと消滅するから。
粘土
ネンド
粘り土でやきものになる土という意味で漠然と使われることが多い。

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