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岡本立世の陶芸スクール 目からウロコの技法ポイント

  • 学びの重要ポイント
  • 1.塊の中の気泡を抜き、良く締めた状態で用いる
  • 2.蓋と本体のくり抜きの際、縁の厚みを5mm程度確実に差をつける
  • 3.作業中は蓋と本体が離れているため単独の収縮に注意し、出来る限り重ねた状態にしておく
  • 制作テーマ
  • 用意するもの
  • ※粘土の量は香合であれば300gが目安
    菊練がしっかりできる場合は1kg程度の盒子も難しくなくできます

かたまりのくりぬきによる蓋物技法

 蓋物成形では、蓋と本体の収縮差により合わなくなることや蓋に反りが出て密着しなくなる失敗がおこりがちです。また蓋のスベリ止メをつけ、合わせるのもなかなか難しいものです。そこでこの章ではポイントをしぼり、成功の秘訣を分かり易く指導していきます。
 まず300〜500g程度の粘土を用意し、よく練ったうえ形づくりへと進めますが、塊のまま外形を作ることから自由に好みの形にすることができます。
 作業台や手ロクロに叩きつけるように形を整え、竹ベラや印花で文様をつけ、大方の装飾を終えた後、切り糸を用い蓋と本体の二つに切り離します。

形の作り方

塊をよく締め、叩きつけるように形を整える

1.外形を整え竹ベラで装飾を加える

蓋と本体の切り離し方

切り位置を考え動かない措置をとる

1.作品の両サイドに15mm程度に重ねたタタラ板を置き、粘土の手前で糸を張る
※香合の場合本体の深さを10mm程度とする
2.指を板から離さず、作品から糸が完全に出るまで引きつづける
3.乾燥の際、短冊状にした新聞紙を差し込み、くっつきを防止する。
端より少し内側に両方から2枚入れ、土と土とが触れ合う箇所を作ることが大切

切ったままで乾燥させるとくっつく恐れがあるので間に新聞紙を入れるが、上下を分けるように大きく全体に入れると蓋の収縮がより進み、合わなくなる。また尖った形の先は反り上がることもあるので、上下で触れる箇所を作り時間をかけ収縮差を出さないよう注意深く自然乾燥させる。

蓋と本体のアタリのつけ方

1.外側が固まり、真ん中あたりを指先で押すとブヨブヨする程度
2.蓋物の形に合わせるか、作例のように形状内に収まる形のくり抜きを行う
3.型紙などを当て、剣先カンナを用い、アタリ線を引く

外形が変形しない程度に乾いたらくりぬきをおこないます。本体の側に、蓋をズレなくさせるためのひも状にした突起物をつけるため、くりぬき位置にはっきり差をつけたアタリをつけます。
まず蓋になる側に型紙などを使いアタリをつけ、大きさの確認をし、次に本体の側にも同じ型紙で上下の位置を合わせるよう確かめながら軽くアタリをつけ、そのアタリ線より5mm内側にくりぬき位置を示すアタリをつける。この5mmの差が蓋のかぶさりを容易にするものとなります。

4.蓋と同じ型紙を本体の側に当てる
この時、上下の位置がピッタリ合うよう、サイズを測り当て、蓋と同じよう軽く線を引く
5.次に最初につけた線より5mm内側にくりぬき位置を示すアタリ線をくっきりと引く
6.はっきり5mmの差がついたアタリ位置とする