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美しい柿色に呉須絵の窓。たっぷりとした釉は、手に取って撫でてみたいと思わせます。初冬の宵に、一献かたむけたくなる揃いの酒器です。 
55 赤結晶釉+チタンマット釉+呉須

 力強い形と釉がマッチした徳利とぐい呑。同様の施釉なので、まずは流れをつかみましょう。

 はじめに呉須絵の窓をマスキングして、全体に赤結晶釉を吹き掛けます。口から肩にかけてはチタンマット釉を吹き掛けます。

 さて、赤結晶釉を生かすには成分をよく撹拌して使うことが大事です。まして方形の器は角にも釉がのってこそ美しいもの。全体に厚みが出るよう、角にはとくに注意して何度か吹き重ねましょう。また肩部の景色は、チタンマット釉の白さを出すのがコツ。ダミ筆にたっぷりと釉を含ませ口元から肩にかけて流し、ある程度乾いたらもう一度重ねて流します。この時、呉須絵が際立つように流れを計算することも、今回のポイントです。

 鉄分の多い赤結晶釉は、チタンマットや藁灰など乳濁系の釉と合わせることで効果的な景色を生みます。覚えておいて、ますます作域を広げて下さいね!


作品:荻野美代子  徳利 高:18.0 径:7.5cm
             ぐい呑 高:5.0 径:6.0cm







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